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サラリーマンはつらい!

 わずか入社1ヶ月で「サラリーマンはつらい」と気づき、3年半が経過し「うつ病」を発症、 そして休職と復職を繰り返し5年が経過した時点で退職に至った私のサラリーマン人生を振り返ります。 「適当に就職したサラリーマンの末路」を紹介し、その対策・解決策を解説します。



 

サラリーマンのつらいポイント

 私のサラリーマン人生は2013年春に始まりました。 大学生活を謳歌し、就職活動は「適当に」やりました。第一志望・第二志望群はすべて落ち、 大学に求人票の来ていた会社に内定をもらい、就活を終えたのです。

 1ヶ月の研修期間を終え、公共工事の大阪営業部に配属されました。 当時、この大阪営業部への配属が、私のサラリーマン人生をたった5年で終わらせることになるとは思っていませんでした。

 大阪営業部でつらいと感じるポイントはたくさんありました。

  • ヤクザさながらの厳しい「年功序列」
  • 新人への八つ当たり
  • 趣味の強要
  • 仕事が楽すぎる
  • 期待外れの上司たち

 まず入社して驚いたのが、ヤクザさながらの厳しい「年功序列」でした。 営業部には複数の課があり、隣の課長から最初に言われたのが「教育係が白と言えば白、どうみても黒でも白」という言葉でした。 要は教育係の言うことは絶対で、意見を述べる権利はないということでした。

 極道を題材にした「龍が如く」というゲームにも頻出の言葉ですが、まさかまっとうなカタギの民間企業でこんな言葉を聞くとは…

 それだけではありません。役職に任命されるのは人事考課によりますので、 若くして「ライン課長」になる人もいれば、老いても「スタッフ課長」のままの人もいます。 ですが、厳しい年功序列のため新人には力関係がわからない状況でした。

 なんとライン課長がスタッフ課長に指示命令をしないのです。 もはや放置。そのスタッフ課長は担当エリアを完全に任されているのだと私は思い込みました。 私はそのスタッフ課長の下働きで営業に同行したり書類作成をしたりすることになりました。

 そのスタッフ課長との間ではしっかり情報共有をし、関係のない業務はライン課長と共有していました。 そんなある日、ライン課長が私に言い放つのです。「なぜお前は報連相をしない?

 はっきり言って意味が分かりませんでした。一度もそのエリアの業務について口にしたことがないのに、 スタッフ課長の下働きをしているだけの私に報告を求めるというか、「報告するのが前提だろう」という態度なのです。

私「〇〇県はスタッフ課長のご担当ではないですか?」 ライン課長「そのスタッフ課長の上司は俺だ!

 いやいや、今の今まで完全放置でしたやん…

 部下が自分より若いために、指揮命令系統を無視して完全放置していた挙句に、 文句を言いやすい新人の私を攻撃するのです。お門違いもいいところです。

 新人への八つ当たりも強烈でした。 営業の仕事をする際、別の部門のF課長に仕事を依頼することが多かったのですが、 このF課長は相手によって態度を変える人間でした。

 社内規定では他部署に仕事を依頼するとき、正式な書類を出すか「課長の名前で」依頼メールを送ることになっていました。 ですが、私の上司のT課長はそんなことはお構いなし。「頼めばやってくれるから」と私に直接依頼するよう指示しました。

 当然F課長には「お前に言われてやる仕事じゃない」と断られました。ここまではまあ、当然です。 直接断った後でさらに「ふざけんな」メールまで送ってくる嫌がらせもありましたが、まあよしとしましょう。 いや、文句は上司に言ってくれって感じなんですが、F課長は私の上司が怖くて文句が言えません

 そこで私の隣に座っていた課長補佐に相談しました。この人は性格がキツイことで社内でも有名です。 上司の不手際を認め、その課長補佐がF課長に再度依頼してくれることになりました。

 F課長「わかった」

 え?今なんて?課長補佐も仕事を依頼する権限はないんですけど!?

 そして後で上司に言われたのは「お前の社内営業不足だ」などという筋違いもいいところの発言でした。 F課長がビビった相手はスムーズに仕事を依頼できる一方で、その八つ当たりを受けたのが新人の私でした。 上司もF課長も筋が通っておらず、私はその板挟みで苦しむのでした。

 「趣味の強要」も苦痛でした。 配属されてまず最初に強要されたのは、ゴルフでした。 大阪営業部は伝統的にゴルフコンペをよく開いており、全員参加が原則でした。

 ゴルフクラブを買わされ、打ちっぱなしに毎週連れていかれ、へたくそなのでゴルフスクールに通えと命令されます。

 飲み会では私が酒に弱いことは明らかで全員知っているはずなのに、 「飲めば強くなる」などと無理やり飲まされ、「新人はたばこは禁止だ」と謎の規制も受けます。 10数人分の酒を1人でついでは無理やり飲まされ、「楽しい」なんて微塵も感じませんでした。

 しまいには「テレビを観ろ」などと胸倉をつかまれることすらあり、 しかも本人はそれを「ありがたい説教」だと思っており、周りには「テレビを観ないお前が悪い、 (胸倉をつかまれたのに)謝罪しろ」と言われる始末。救いようがないなと思いました。

 一方で仕事は楽すぎて苦痛でした。 2013年にもなって職場はパソコンが苦手な人だらけで、私が数時間で終わってしまう仕事を、 何日もかけてやっているような職場でした。

 もともとたいした業務量がなく、私はすぐに仕事が終わってしまいます。 教育係や上司に「何かやることはありませんか?」と聞いても「やらせることはない」 「仕事は自分で探せ」と、新人の私にそれを言うのです。

 仕方がないのでデータ整理や資料整理をしたり、営業の計画を立てたりするのですが、 「そんなことはやらんでいい」と一蹴され、リアルに「エクセルを閉じたり開いたりする」しかなくなりました。

 暇は苦痛です。なんといっても「仕事をしているフリ」をしなければならないのですから、 何かやらなければなりません。ですが、何かやろうにもすることがありませんし、 「これをやる」といっても一蹴されるばかり。とにかく時間が過ぎるのを祈るだけの日々でした。

 何より「上司が期待外れ」だったのが何より苦痛でした。 会社の公共工事は花形部門で、業界シェアNo.1でしたので、精鋭の頭脳部隊を夢見て入社したものです。 ですが、実際はそうではありませんでした。

 「競争入札」という形態はとっているものの、企業の実績や技術提案の得点で落札者が決まる時代です。 「昔からやっている会社」が有利な上に、技術提案はどこも同じような提案しかしないのに、 なぜか大きな会社が高得点を得られる謎の審査。ぶっちゃけ出来レースなのです。

 そんな事業で頭脳が鍛えられるわけもなく、会議では毎回「それで入札に勝てるのか?」などと答えのない受け答えに終始し、 「全社一丸となってスクラムを組んで全員野球で頑張りましょう!」 などという何の意味もない部長の決め台詞を聞くのです。

 上司も口だけは「どうやったら受注できるか考えろ」というのですが、「国の予定価格を当てる」以外で優位性を高める方法はありません。 しかし、それをやったら犯罪です。現にこの会社は一度談合で摘発されています。 落札の確実性を高める方法がないのはわかりきっているのです。

 こんな事業をいまだ「花形」として放置し、新規事業もやる気はなく、 ましてや「売上高の増加」を望む経営者は無茶なノルマを課します。 頑張れば受注できる事業ではないのに、さらにシェアを高めろというのです。

 くだらん。そう思った私はすぐに会社を辞める計画を立てるのでした。

 

自営業とサラリーマンの違い

 WEBメディアの運営と不動産投資でサラリーマン並みの収入を確保し、うつ病を患ったこともあって会社を退職しました。 その結果、自営業とサラリーマンを比較して、どんなにサラリーマンがつらいかがよりはっきりしました。

 まず1つ目の違いが、自営業は良くも悪くも自由ということです。 サラリーマン時代は、仕事がなくなっても帰ることは許されませんでした。 ですが、自営業はやることをやれば、時間の使い方は自由です。

 出勤も退勤も自分次第で、アイデアを思いついたときに仕事をし、 煮詰まったらゲームをしたり散歩をしたりして、またふと気づいて仕事に戻るのです。 昼寝もしますが、夜中に仕事をすることもあります。ですが、これはすべて自由意思です。

 もちろん仕事の結果である「収入」も自分次第です。何もしなければ収入は増えません。 ですが、サボっても自己責任なだけで誰かに怒られることはありません。 自分のペースで「自然に」仕事をすればいいのです。自営業は人間の本来あるべき姿ではないかと思います。

 サラリーマン時代は「ゴルフ」「飲み会」「テレビ」などを強要されましたが、 自営業ではその必要はありません。会社の人はそれをやらないと「社会人としてやっていけない」という論調でしたが、 これらで困ったことは一度もありません。ビジネスの本質はそんなところにないのです。

 2つ目の違いが収入です。サラリーマン時代、定期昇給は「月6000円」でした。 ボーナスも業績とは連動しておらず、組合平均で70~90万円×2回でした。 「新賃金制度」への移行のタイミングも悪く、過去最高益をたたき出したご褒美に全社減給処分などというトンデモ制度でした。

 そもそも会社の生み出した付加価値のうち、労働分配率は日本では60%強、 大企業ではもっと低く、私の会社では40%程度でした。 つまり、稼いできたお金の60%は会社と株主にピンハネされるというわけです。

 しかし、自営業は違います。儲かったら全額自分のものです。労働分配率はほぼ100%です。 頑張りが収入に直結します。「頑張らないぶら下がり社員」に吸われることもありません。 上司に媚を売って人事考課を高く評価してもらう必要もありません。

 ボーナス要求で「この業界は先行き不透明」などというクソみたいな経営陣の決め台詞を聞く必要もありません。

 3つ目の違いが自営業は本気でビジネスに取り組めることです。 自営業では「決裁」や「権力関係」「ハンコの向き」を気にする必要はありません。 意味のない仕事はしませんし、可能性を少しでも感じたらすぐにトライ&エラーを繰り返せます。

 社内で気を遣って「社内営業」をしたり、理解のない上司を納得させたり、 説明用の資料をつくったり、論理性皆無の感情論のお説教を聞いたりするのは本当に無駄です。 そんなものはビジネスではありません。ですが、サラリーマンなら避けられないことです。

 その無駄な時間をビジネス本やビジネス誌などで勉強する時間にあてられたらどんなにいいことか… それが自営業なら可能です。

 めちゃくちゃ勉強時間が増えましたし、アイデアもたくさん出るようになりました。 「本気で取り組める」のは面白く楽しいことです。やりたくないことはやらない。これが可能になりました。

 

サラリーマンがクソな理由

 「サラリーマンはクソ」と思う理由を述べていきます。

 まず1つ目が、お金稼ぎの手段として最悪という理由です。 先にも述べた通り、日本の労働分配率は非常に低く、大企業では40%程度しかありません。 頑張った分の半分以上は会社と株主のものです。

 ですが、これは「サラリーマン」である以上、仕方のないことです。 会社の維持費がかかりますし、投資のお金も利益から出します。また出資してくれている株主に報いなければなりません。 給料は滅多なことでは減らせませんから、「来年儲からなかった場合」に備えて給料は抑える必要があります。

 お金稼ぎの手段として、「サラリーマン」自体が向いていないということです。 1000万円の価値を生み出せる人は、自営業でやれば年収1000万円です。しかし、 サラリーマンなら400万円程度にしかなりません。

 稼げる人は独立したほうが圧倒的にオトクなのです。

 2つ目が、日本式儒教があるという理由です。 日本は年を取っているだけで問答無用にエライ国です。早く生まれただけでエライなんてことは決してありませんし、 儒教も本来はそういう意味ではありません。ですが、お年寄りが自分に都合よく解釈した「日本式儒教」ではそうなっています。

 年齢にも肩書にも弱く、そして若者はその仕組みを強要されます。 どんなにアイデアを持っていても発言は許されず、意味がない仕事とわかりきっていても、 先輩の言うことには意見する権利がありません。黙って機械のように働くだけです。

 そして明らかに仕事をしていない「スタッフ部長」や、めちゃくちゃ作業の遅い「スタッフ課長」のほうが給料が多く支払われます。 私が何億という利益を生む案件を受注しても、そのお金は何も関係していないサボリーマンに吸い取られるのです。 なぜなら、年を取っていてエライからです。

 無意味な精神論の説教もおとなしく聞くしかありません。「最近の若者は~」などというマウンティングに、 時にはなぜか謝らなければならないことすらあります。稼いでから言えや!と言いたいですが、 言いたいことも言えないポイズンです。しまいには趣味の強要すらされる始末。

 あんたのその人生経験、いくらになるの?などと聞いてしまえば、たぶん殴られていたでしょう。

 3つ目が、会社にとって社員は取り換え可能な「部品」に過ぎないという理由です。 帰属意識を高めようと躍起になっている人事部には悲しい話ですが、 病気になって働けなくなったら、会社にとってはもう用済みです。

 私も人事部で復職訓練をし、課長との間では「復職」で話がついていました。 辞める気マンマンだった私も人事部で新しい制度を検討するのが非常に楽しく、 「これならもうちょっと仕事を続けてもいいかな」と思い始めていました。

 ですが、最終的に取締役により「またうつ病が再発したらどうするんだ」という事実上の退職勧告があり、 ムカついた私はその場で退職を宣言して帰りました。 (というかそもそも治っていないのですが)

 別に会社にとって社員は「なくてはならない存在」ではありません。 というより、会社が継続的に繁栄するためには属人性が高い状況では困ります。 社員は替えが効く部品でなければならないのです。サラリーマンは本来そういうものです。

 本当に苦しいとき、会社はサラリーマンを守ってはくれません。

 私の会社も過去に談合で摘発されたことがありましたが、有罪判決を受けた社員はそのままサヨナラです。 「会社のため」にやったことで、談合の利益も個人ではなく会社に入っています。 ですが、社員は何の見返りもないまま、「前科がついたから用済み」となったわけです。

 2018年には三菱日立パワーシステムズの贈賄が発覚しましたが、 「司法取引」によって社員を「犯罪者」として差し出し、会社は訴追を免れるという、なんとも無情な結末です。 贈賄でトクをしたのは会社です。ですが、トカゲの尻尾切り同様、社員を切り捨ててサヨナラです。

 今では会社を辞めて自由を手にし、早起きしたのでカフェで記事を書いている私ですが、 会社のことを思い出すたびに虫唾が走ります。サラリーマン時代は私の人生の唯一の汚点であり、 最悪の思い出です。

 いつか「この経験があったからこそ今の自分がある」と落ち着いて言えるようになる日が来るのでしょうか。 少なくとも今の私はまだ、そこまで大人ではありません。

 

不動産投資をもっと勉強しよう

 不動産投資は勉強すればするほどリスクがゼロに近づいていきます。 私は不動産投資の本を40冊、ビジネス書を200冊読み、不動産投資セミナーに参加したり、 不動産会社に資料請求をしたり面談を申し込んだりして勉強をしました。

 セミナーや面談では、本やwebサイトに書けない秘密の話が満載です。メチャクチャ勉強になりました。 また、私は「年収500万円以上」「自己資金500万円」と言っていますが、それは市況次第です。 「入社3年」という条件すら、「2年でもいい」という銀行すらあるくらいです。

 最新の環境なら、あなたも今すぐ不動産投資ができるかもしれません。 実際、私も「まだ無理だろ~」と思いながら資料請求して面談を受けた会社で、新築一棟木造アパートを購入できました。 セミナー面談を受けることで、可能性が広がります。